撮影マニアックス

天体写真や雷写真がメインのブログ

雷の無人撮影

先日、珍しく深夜まで雷雲が活発に活動していたけど、翌日の仕事を考えるとさすがに雷に際限なく付き合って撮影するわけにはいかないので困る。
やむを得ず、自宅ベランダに屋根があるのをいいことに、カメラ出しっぱなしで朝まで無人撮影ということに。その間、本人はベッドで寝ているという案配(笑)。

ちなみに先日の雷雲は発生位置がほぼ自宅からみて方向が決まっていたので、一番絵になりそうな方角でカメラの画角を固定した。
使用機材や設定は次の通り。

EOS 7D+EF-S17-55mm F2.8 IS USMを使用し、ISO感度100、絞りF8、露出時間30秒。いつものように三脚Canon リモートスイツチ RS-80N3も使用。
で、撮れたのがこれ。

ファイルサイズの大きいRAWフォーマットで撮影しているため、今回は寝ている間にCFが容量オーバーになる可能性があったので、普段はもっと短時間露光で撮影しているんだけど撮影枚数を減らすため長時間露光に向いた設定とした。
まあ、結果的に明るくなっても撮り続けていたようだ。

また、雷雲と雨雲がほぼ近接していたので、絞り開放だと雨雲に稲光が反射して画面全体が露光オーバーになってしまい、3回ほど無駄にしてしまった。普段は雷雲の反射光も雰囲気として取り込むためにあまり絞らないんだけど、長時間露光で街の明かりで画面が飽和しないようにってのも意図して、F8まで絞ったってわけであります。

ちなみにEOS 7D自体は防滴なので多少濡れてもOKだけど、レンズEF-S17-55mm F2.8 IS USMは防滴じゃないので屋根付きの場所が必須だったわけです。


露光オーバーになった稲妻写真。雨滴が空中に多いと画面全体が明るくなって絵的にはダメダメに。

ちなみに雷撮影方法はこちらにまとめてあるので興味のある方は参考にして頂ければ幸いです。

日中の雷撮影

久しぶりに休日日中に激しい雷となり、腕がなまってないか確認する意味で撮影にチャレンジ。
昼の雷撮影はNDフィルターとシャッター速度の選択が微妙に難易度が高く、失敗すると肝心の雷はろくに写っていない単なる日中長時間露光写真の連発になりかねない。
要はこんな感じ。

1.ND8フィルターでは真夏日中ではいかに濃密な雷雲、激しい降雨でも意外と減光度合いが足りず、結果長時間露光ができず、露光時間が短い写真を大量生産することになる。

2.日食用ND10000フィルターなどを使うと長時間露光は可能だが、一瞬しか光らない雷はちゃんと写ってくれない。

ということで日食用に買ったけど、減光度合いが足りなかったND400を今回の撮影に使用した。
ということで今回は一枚だけ満足できるものが撮れた。


EOS7D+トキナー1224+ケンコーND400フィルタ/ISO100・F4・5秒 三脚とレリーズ使用。撮影後、RAWをDPPで現像し、CaptureNX2で色調を整え、トリミング実施。
ちなみにNDフィルターを使うと雷等赤みがかった色調になるので、RAW現像の際、色温度を適宜調整して、目で見た感じに近づけることをお勧めします。

参考までに過去の経験からNDフィルターの使用状況をまとめておくとこんな感じ。

●ND8
夏の1日没1時間前くらいの雷雨用。日没後30分くらい経過した場合や雲が厚くて明らかに画像が暗い場合はフィルターを適宜外すことを推奨(明確な基準はないけど)。ちなみに下のリンク先はフィルター径77mmなので、かならず自分の手持ちレンズで取り付けられるサイズのものを選んで購入すること。ちなみに大昔のデジ一デビュー当時、私はそういうことを知らないで適当にプロテクトフィルターをヨドバシカメラで買ってきたけど、フィルター径があわずに使えなかったのはここだけの秘密だw

Kenko カメラ用フィルター Zeta ND8 77mm 光量調節用 337745

●ND400
夏の日中の雷雨撮影用。ちなみにレンズにフィルターを装着すると、ファインダー内が暗くなり、画角やピントの確認はまず不可能になるので、装着後、必ずテスト撮影を実施してピントなど確認しておくことが必須。なお、これも下のリンクのフィルタ−径は77mmなので、同様に自分の手持ちレンズに装着できるサイズのものを選ぶこと。

ケンコー・トキナー Kenko フィルター77 S MC-ND400 PRO 017723

東京駅写真探訪

はてなブログに移行したらレイアウトが変わって立体視できなくなってしまった…(2013/9/7追記)

TVや新聞、ネットで新装なった東京駅の話題が持ちきりなので、ちょいと行ってみた。同じことを考えた人が多いようで、東京駅周辺は大変な混雑だった。まあ、金もそんなにかからんし、手近な行楽って感じなのかもね…


パノラマで見る東京駅
まずはiPhoneアプリPhotoSynth」で撮影した東京駅のパノラマ写真。駅周辺に大群衆が押しかけ、写真を撮りまくっていた現地の雰囲気が伝わるだろうか。サムネイルの下のリンクをクリックすると別サイトに飛び、WindowsやiOS機でパノラマ写真を見ることができる。
青空と赤煉瓦のコントラストが良い感じだった。ちなみに背景の高層ビルがなんとなく目障りな気もするが、これらのビルが東京駅の修理費用を捻出するため、JR東日本が売却した東京駅の空中権を利用して建設されたものなので、復元への必要悪のようなものだと思うしかないんだろうねえ。
ちなみにこの位置から見ると、アムステルダム中央駅に似ているという話を同行者が力説していた。Wikipediaでは否定的な見解が書かれていたが、実際はどうなんだろうねえ。


東京駅駅舎全景パノラマ写真

次は駅内部から撮影したパノラマ写真。ドーム内部の構造や装飾が見える。拡大すると干支をモチーフにしたレリーフもなんとか判別できる感じだ。
ちなみにここも芋を洗うがごとき大混雑。まあ、私もその一員だった訳ですがw


東京駅丸の内北口ドームのパノラマ写真


東京駅丸の内南口ドームのパノラマ写真


立体視で見る東京駅
撮影したカメラはFUJIFILM FinePix REAL F FX-3D W3、立体視は交差法を使用。
交差法の見方について前に書いた記事を引用すると…

ちなみに立体視には左右両眼で左右の画像を見て立体視する「平行法」、そして左右両眼でそれぞれ反対側の画像を見て立体視する「交差法」、さらに赤青セロファンを使うアナグリフなどがある。今回は近視や老眼に効くと言われるw交差法をメインに画像を作成した。ちなみに交差法で画像を立体視する方法はいろいろあるが、私は下記の方法が一番簡単だった。

(1)まず左右画像の境界の前あたりに顔の中心を移動する。

(2)その後、自分の鼻先にペンなどを垂直に立てそこを注視する。

(3)ちょうどその背景に左右の画像を合成した立体画像が現れてくるので、視線をそちらに移動しそちらもちゃんと遠近ありの立体的に見えれば成功。

なお、表示環境によっては画像が縦に配置されてしまい、どうしても立体的に見えない場合もあるかと思うがその場合はご容赦いただきたい。我が家では中古品の21インチ横長モニタを使用しているが、この位のサイズのモニタなら画像は横に2枚並んでくれるハズだ。

  
中央線ホームから眺めた東京駅ドーム。

  
東京駅丸の内北口ドーム内部。目の細かなネットが張ってあるのがお分かりだろうか。

  
東京駅丸の内北口ドーム正面。屋根の銅版がまだまだ新品なので、ちょっとおもちゃっぽい感じも。今回の施工の意図としては時間と風化が駅舎を作ってくれる、ということらしい。

  
東京駅丸の内南口ドーム。

  
駅正面方面を南口方向から眺めたところ。ややパゴタ風の塔があるのが日本風という感じかも。

おまけ

丸の内オアゾのエスカレータから眺めた東京駅ドーム。ヨーロッパの古い煉瓦造りの寺院を、近代的なオフィスビルから眺めているような異国情緒が面白い。


2008年5月に撮影した駅舎丸の内南口。別件で移動中にたまたま撮った一枚で、ダメダメな構図だがご容赦を。改築前の見慣れた屋根の懐かしい風景だ。

立体写真でGo!

以前、「火力演習で老眼を撃滅せよ!!」という記事を書いたけど、それの続編みたいなエントリ。
先日、知人経由で3DカメラFUJIFILM FinePix REAL F FX-3D W3を安価に入手したんだよね。で、休みがてらに都内を撮って歩いたという訳だ。

交差法の見方について前に書いた記事を引用すると…

ちなみに立体視には左右両眼で左右の画像を見て立体視する「平行法」、そして左右両眼でそれぞれ反対側の画像を見て立体視する「交差法」、さらに赤青セロファンを使うアナグリフなどがある。今回は近視や老眼に効くと言われるw交差法をメインに画像を作成した。ちなみに交差法で画像を立体視する方法はいろいろあるが、私は下記の方法が一番簡単だった。

(1)まず左右画像の境界の前あたりに顔の中心を移動する。

(2)その後、自分の鼻先にペンなどを垂直に立てそこを注視する。

(3)ちょうどその背景に左右の画像を合成した立体画像が現れてくるので、視線をそちらに移動しそちらもちゃんと遠近ありの立体的に見えれば成功。

まあ、詳しい見方などは↓例のマジカルアイを参考にするといいと思う。なお、表示環境によっては画像が縦に配置されてしまい、どうしても立体的に見えない場合もあるかと思うがその場合はご容赦いただきたい。我が家では中古品の21インチ横長モニタを使用しているが、この位のサイズのモニタなら画像は横に2枚並んでくれるハズだ。

立体視写真館

靖国神社零式艦上戦闘機52型は、河口湖自動車博物館で復元された機体だ。この他、都内では国立科学博物館でも復元零戦を見ることが出来る。

 

 

 

 

第二次世界大戦中に南方タイの泰緬鉄道で使用されていたC56機関車。

 

 

旧陸軍八九式15糎加農砲。意外とデカい。

 

花火

いよいよ梅雨も明け、本格的な夏……と思いきや、もやもやとした天気が続き、せっかくの休みなのに良い写真が撮れずに鬱屈した毎日です。
さて、近所で花火大会があり、試写も兼ねて(年がら年中試写している気もするがw)ちょいと撮ってみました。



Canon EOS 7DおよびCanon EFレンズ EF70-300mm F4-5.6L IS USM さらに

前までは連写用にsRAWで撮っていましたが、せっかくなのでRAWで撮影し更にDPPで現像したのがこの写真。
なんか解像感が違いますね。記録メディアの容量もガンガン減りますけどw

ちなみにこういう撮影の際にはリモートスイッチを使うと手ぶれを減らせるし、2秒タイマーを使う場合よりシャッターチャンスへの即応性が上がって良い感じだ。まあ、私もリモートスイッチを持ってない場合は2秒タイマーで代用しますがw

なお、サードパーティからも同等品がいくつか出ているが、私は大曲花火大会での撮影中にサードパーティ製品が壊れて2秒タイマーで撮らざるを得なくなった経験から、リモートスイッチに関しては純正品オンリーにしているんだよね。まあ、壊れたのは偶然かもしれないけど……。


また、ウチはカネをけちって三脚座を使ってないので、今日はカメラの位置が安定する横位置のみの撮影になってしまった。花火は本来縦位置もあるべき被写体なので、近々には購入したいところであります。

都会の星

銀座のリコー・リングキューブで写真展「都会の星が開催中。いや、比較明合成好きには堪らない写真展です。
私が行ったのは先週土曜の東山氏とGR Digital4開発担当の方とのトークショーのある日でしたが、開発裏話等も聴けてなかなか楽しいひとときでした。当日は星ナビの取材も入っていましたので、そちらでも紹介されるかと思います。
ちなみに東山氏は以前から知っており(私が一方的に、ですが)、東山氏のサイトにも何度か行ったことがあります。
痛い目みてなんぼ
ここで紹介されているキクチマジックは昔大変お世話になったソフトです。

トークショーには謎の美女が出席していると思ったら、本展ナビゲータ石井氏でした(すいません、写真は撮ってないのでw)。
見た目は普通の女性というイメージでしたが、彼女のブログを見るとオトコっぽい口調で見た目とのギャップが面白い感じです(失礼)。
筋トレ

ということで写真展は7/29までなので、興味のある方はぜひ!

赤い月、気分はなぜか沖田艦長…

昨日は私にとっては20年ぶりくらいの月食、色々と撮ってみたけど普段と勝手が違って失敗ばかり(笑)
とりあえず撮れたものを。


皆既中の赤い月とオリオン座周辺の星々。空の暗いところに行けばもっと色々撮れたかなと思いつつも、予算と時間の都合で自宅マンション前で撮影。まあ、雰囲気は出ているかなという感じです。


フォトショップで合成して作った地球の影を通り抜ける月のイメージで、時系列的に月は右から左に移動しています。

ちゃんとこの手の写真を撮ろうと思ったら、赤道儀を使って日周運動に合わせて写真を撮る必要があるんでよね。で、今回は新発売の簡易赤道儀ポラリエを発注しようと思ったけど、どこも品切れで断念。適当に撮影して手で位置あわせをしているので(泣)、まあ、こんな感じだよねって雰囲気だけの写真デス。


しかし皆既中、星空をバックに夜空に浮かぶ赤い月というのは結構不気味で、「宇宙戦艦ヤマト」のガミラスの攻撃で荒廃した地球にも似ているなあ、と感じましたネ。まあ、案外、月食中の月も「汚染されて荒廃した地球」のイメージの一因になっていたのかも…などなど妄想しつつ天体ショーを担当した次第です。