撮影マニアックス

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8月のゼロ戦

河口湖に小さな博物館がある。私設の河口湖自動車博物館だ。
この自動車博物館の付属施設に「飛行館」というところがあり、そこでゼロ戦が年に一回、8月だけ公開されている。オーナーは私財を投じて収集、レストアした航空機を展示していて、今回訪問時にはレストア中の一式陸攻(現段階で胴体部分のみ)が展示されていた。
なお、今回も撮影した写真をHDR化したが、HDR化するとカウリングの黒がイイ感じに出るので(適正露出では出にくい)、一定の効果はあるかと思っている。


零式艦上戦闘機 21型 中島飛行機製 91518号機

Canon EOS 5D MarkIIおよびCOSINA VoightLander ULTRON 40mm F2 SL II (キャノンEF)
F8 焦点距離40mm HDR化にPhotomatix PRO 3.0フォトレタッチCapture NX 2使用
ゼロ戦というと「緑色」という印象がある人が多いようだが、初期の「無敵神話」で語られるゼロ戦は本機のような灰色塗装だった。映画「パールハーバー」は真珠湾攻撃の際に緑色のゼロが出てくるけど、あれは考証がメチャクチャのヒドイ映画だよなあ。

零式艦上戦闘機 52型 中島飛行機製 1493号機

Canon EOS 5D MarkIIおよびCOSINA VoightLander ULTRON 40mm F2 SL II (キャノンEF)
F8 焦点距離40mm HDR化にPhotomatix PRO 3.0フォトレタッチCapture NX 2使用

後期型の零戦52型は特攻機としても使用されている。「無敵神話」はすでに遠く、訓練不足の若年パイロットが搭乗し、彼らの多くは還らなかった。


河口湖自動車博物館飛行館

写真撮影は個人の小型カメラのみ可。三脚やカメラバッグの持ち込みは不可なのでご注意を。
ちなみに公共交通機関を利用する場合、現地へは河口湖駅からタクシーか富士桜高原行きバス(無料)を利用する。富士桜高原行きバスは運転本数が少ないので要確認ということで。


おまけ:都内で零戦を見る
靖国神社遊就館のゼロ戦も河口湖自動車博物館で修復された機体だそうだ。靖国神社は都内で気軽にゼロ戦を見ることが出来る場所の一つだ。館内のカフェで海軍カレーが食べられるから、ランチがてら見に行くのもありだろう。展示機は零戦52型で、遊就館1Fロビーに展示されている。カフェが併設されている1Fロビーは入場無料、撮影もOKだ。

ステンシルによると「零式艦上戦闘機五二型 三菱第4240号」とある。


ゼロ戦の写真集としてお勧めはこれ。完勝の大陸航空戦デビューやWW2緒戦の快進撃、劣勢となった終盤など各地各方面での零戦の姿が多くのパイロット達と共に写し出されている。